第10条 (定義)
1 この法律で使用者とは、事業主又は事業の経営担当者その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者をいう。
この条文は、使用者の定義条文です。
事業主
会社や工場、店舗などの経営者本人
事業の経営担当者
事業主の代わりに経営を任されている人(例:代表取締役、支店長、工場長など)
その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者
労働者の採用、賃金、労働時間、解雇、労務管理などについて、事業主の代理として権限を持ち、実際に行動する人(例:人事部長、総務課長、現場監督など)
つまり、使用者とは形式的に社長や経営者だけを指すのではなく、労働者に関する権限や実際の管理を行っている立場の人も含む広い概念と言うことに注意が必要です。