全国の最低賃金改定では、都道府県をA~Cの3ランクに分け、A・Bランク63円、Cランク64円の引上げ「目安」を提示した上で、各地方審議会が審議した。結果、熊本が82円(目安比+18円)と最大の引上げとなり、大分81円、秋田80円など、東北・九州沖縄のCランクを中心に目安を大幅に上回る引上げが相次いだ。改定後は全地域で最低賃金が1000円超となり、最高は東京1226円、最低は高知・宮崎・沖縄の1023円。最高と最低の差は212円から203円に縮小し、最低額の最高額に対する比率も81.8%から83.4%へ上昇。金額・比率ともに地域間格差が縮小する結果となった。
(出典)労働新聞2025年9月19日記事
