厚労省は令和6年度に14万2477事業場を対象に実施した監督業務の速報を取りまとめた。その結果、70.1%に当たる9万9906事業場で労働基準法や労働安全衛生法などの法令違反を確認した。この違反事業場数は前年度に比べ、3075事業場増加している。
労基法関係で多かった違反は労働時間、割増賃金、労働条件の明示、年次有給休暇の取得の順に多くなっており、安衛法関係で多かった違反は安全基準(事業者の講ずべき措置等)、健康診断の順に多くなっている。
また前年度より、労働時間や割増賃金違反などで送検された事案についても173件増加した。
(出典)労働新聞 2025年9月5日記事