西野史朗
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労働基準法解説 ~第10条(定義)~
第10条 (定義)1 この法律で使用者とは、事業主又は事業の経営担当者その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者をいう。 こ…
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労働基準法解説 ~第9条(定義)~
第9条 (定義)1 この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業又は事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。 この条文は…
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労務相談Q&A 休業日に得た副業収入と休業手当
Q:災害により取引先が被災したため、その影響により当社の業務量を落とさざるを得ず、休業を実施をすることになりました。社員の中には休業中に、副業として他社でアルバ…
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障害年金 ~社会的治癒~
社会的治癒という考え方は、医学的な概念ではなく、障害年金制度場の概念であることにまず注意が必要です。厚生労働省は社会的治癒に関して、以下の通り規定しています。 …
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令和7年度地域別最低賃金額改定の目安を公表(厚労省)
厚生労働省が、地域別最低賃金の目安を公表しました。既に報道されていたとおり今年は過去最大のアップが予測されていましたが、その通りの結果になりました。 (出典)労…
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労働基準法解説 ~第7条(公民権行使の保障)~
第7条 (公民権行使の保障)1 使用者は、労働者が労働時間中に、選挙権その他公民としての権利を行使し、又は公の職務を執行するために必要な時間を請求した場合におい…
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4割で違法残業発覚 月80時間超は5000事業場 ~厚生労働省~
厚生労働省は令和6年度、長時間労働が疑われる事業場を監督指導し、42.4%の1万1230事業場で違法な時間外労働を確認、是正勧告を行った。うち5464事業場では…
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遺族補償年金 男女差解消を提言 「合理的理由ない」と 厚労省労災研究会・中間報告
厚生労働省の研究会が、労災保険制度の見直しに関する中間報告書をまとめました。主な提言は、遺族補償年金における夫と妻の受給要件の差を解消すべきだという点です。現行…
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労働基準法解説 ~第6条(中間搾取の排除)~
第6条 (中間搾取の排除)1 何人も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。 この条文は、「誰であっても、法律で特別に…
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令和7年1~3月の最低賃金違反率10%(厚労省)
全国の労働基準監督署が令和7年1月から3月に行った監督指導において、最低賃金支払い義務に違反している事業場が10.0%あったことが発覚した。違反している事業場の…
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基本手当日額が令和7年8月より改定されます
厚生労働省は8月1日から雇用保険の基本手当日額を改定した。令和6年度の平均給与額が前年度比2.7%増加したことを受け、日額の最高額は世代別に190~235円引き…
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「給付に不平等、おかしい」遺族補償年金めぐり、遺族の男性が提訴
労災保険の遺族補償年金において、男性にのみ年齢要件が課されるのは憲法違反だとして、岩手県の男性(59)が国を相手に仙台地裁へ提訴した。男性の妻は2020年に勤務…
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最低賃金63円以上の引き上げで調整 過去最大、全国で1千円超に
厚生労働省の中央最低賃金審議会は、全国加重平均で6.0%(63円)以上となる過去最高の最低賃金引き上げ目安を示す方向で調整しています。これは、昨年の目安50円(…
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メイクタイム通信2025年8月号
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無効な36協定下の違反めだつ 押印廃止が影響? ~上野労基署~
東京・上野労働基準監督署は、有効な36協定がないままの時間外・休日労働の増加に危機感を抱き、監督指導を強化しています。令和3年からの届出書押印・署名廃止や電子申…
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労働基準法解説 ~第5条(強制労働の禁止)~
第5条 (強制労働の禁止)1 使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。 こ…
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働き方改革の勘所を説明 〜上野労働基準監督署〜
東京・上野労働基準監督署は7月16日、働き方改革説明会を開催しました。東京働き方改革推進支援センターの古賀泰成相談員は、改革成功の「勘所」として、まず上司が率先…
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精神障害の労災補償件数 過去最多(厚労省)
厚労省は令和6年度「過労死等の労災補償状況」にて、精神障害の労災補償状況が請求件数・支給決定件数ともに過去最多を更新したことを公表した。業種別では「医療、福祉」…
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労働基準法解説 ~第4条(男女同一賃金の原則)~
第4条 (男女同一賃金の原則)1 使用者は、労働者が女性であることを理由として、賃金について、男性と差別的取扱いをしてはならない。 (条文解説)労働基準法4条の…
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資格確認書が順次送付されます 〜協会けんぽ〜
全国健康保険協会(協会けんぽ)は、7月30日から資格確認書を順次従業員の自宅へ送付します。これは、12月2日以降使えなくなる健康保険証に代わり、マイナ保険証がな…
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労働基準法解説 ~第3条(均等待遇)~
第3条 (均等待遇)1 使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。 (条文解説…
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障害年金に「初診日の壁」
障害年金の申請において、病気やケガで初めて医師の診察を受けた日である「初診日」の証明が原則必須ですが、この証明が難しく、年金を受給できないケースが後を絶ちません…
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36協定締結時の従業員代表者の会社からの指名は無効です
山口・岩国労基署は、㈱共立プラスチックと課長を、外国人技能実習生に無効な36協定の下で違法な時間外労働をさせたとして書類送検した。令和5年1月、技能実習生12人…
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労働基準法解説 ~第2条(労働条件の決定)~
第2条 (労働条件の決定)1 労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである。2 労働者及び使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守…
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障害年金 ~再発または継続~
障害年金において、過去の傷病が医学的に治癒した後再び同じ傷病が発生した場合は、過去の傷病とは別の傷病として扱われ、保険料納付要件が問われます。治癒したと認められ…
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労働基準法解説 ~第1条(労働条件の原則)~
第1条 (労働条件の原則)1 労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。2 この法律で定める労働条件の基準は最低…
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障害年金 ~相当因果関係とは~
障害年金において、前の疾病または負傷がなければ後の疾病が起こらなかったであろうと認められる場合は、相当因果関係があるとして前後の傷病を同一傷病として扱います。…
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障害年金の発病日
旧厚生年金法では職場での健康診断により発病が在職中か否かの判断が可能であったため、初診日の代わりに発病日で年金加入要件を見ていた。発病日とはその障害の原因とな…
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参議院選挙 ~最低賃金改定圧力は今年も~
毎年10月の最低賃金改定、ここ数年来の賃上げ圧力はすさまじいものがあり、バブル崩壊後の賃金停滞期の反動かのごとく、急激に毎年最低賃金は増額されています。今年も、…
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障害年金の初診日
初診日と言えば、一般的な感想として「はじめて診療を受けた日」ということはご理解いただけると思います。 障害年金を申請しようとする場合、初診日の特定、確定が最初…