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技能実習の目的に照らすと・・・

北海道の夕張メロンの作付面積が減り減産となる見込み、という新聞記事を読んだ。
なんでも農家1軒あたりの経営規模が拡大してるのに対して、農家の高齢化が進み従事する農作業労働者が不足しているため、外国からの技能実習生が貴重な戦力になっているのだそう。
しかしこのコロナ禍で技能実習生が入国ができず、その影響で作付け面積を減らさざるを得ないという。

日本では、第1次産業に従事する労働者が長期減少傾向にあるため、外国からの技能実習生が貴重な労働力になっているのが実情だが、技能実習の基本理念は次のように定められている。

①技能等の適正な修得、習熟又は熟達のために整備され、かつ、技能実習生が技能実習に専念できるようにその保護を図る体制が確立された環境で行わなければならないこと
②労働力の需給の調整の手段として行われてはならないこと

つまり、技能実習生は労働力不足を補う手段としてはならないということだ。
でも現実には、不足を補う手段として組み込まれているのが実態だ。

では、これからどうやって労働力不足を補っていくのか。
日本は人口減少局面にあり、労働力不足は何も第一次産業だけの問題では無い。

やはり技術進歩による省人化が答えの一つかと考えてみたりする。

出典:夕張メロン 試練の季節 実習生不在 8万玉減産(日本農業新聞 2021年5月24日)

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