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地盤沈下が続く日本

既に何度も何度も報道されている事実なので、わかってはいるものの、改めてこんな日本の現状を憂いてしまう。
バブル崩壊後30年、賃金が全く上がらない日本の悲惨な状況を。
バブル崩壊で傷ついた企業は、人件費が安く、雇用調整をしやすい非正規雇用の割合を増加させ、当時の非正規率20%が、現在は40%程度に高止まりしている。
企業は収益を上げても、その収益は人件費に投下されず、内部留保を厚くして、不測の事態に備える状況が当たり前になった。
いつ頃からだろう?ベースアップはもはや死語となり、当然かのように組合も要求しないのが普通になった。
給与が上がらない代わりに、日本企業の雇用維持力はいまだ健在なので、給与をとるか、雇用をとるか、の選択の結果なのかもしれない。
しかし、今より日本が元気だった頃を知る世代としては、この地盤沈下をとても歯痒く感じる。

出典:韓国に抜かれた日本の平均賃金 上がらぬ理由は生産性かそれとも…(2021年10月21日 朝日新聞デジタル)

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