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過労死ライン、見直しへ?

過労死ラインという言葉をご存知でしょうか?
日本においては、時間外労働によって健康障害のリスクが高まるとする時間数のラインのことを指してこう呼ばれています。

厚労省の通達(下記参照)では、①2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が行われた場合、②1か月間におおむね100時間を超える時間外労働が行われた場合に、脳血管疾患及び虚血性心疾患等のリスクが高まると医学的に証明され、長時間労働から労働者を保護する動きにつながったのは周知のとおりです。2019年(中小企業は2020年)4月から、時間外労働の上限規制が始まったのも、長時間労働規制の流れの一環と言えます。

今また、過労死ラインの時間数見直しが議論されています。
労働時間の上限規制にも影響がある議論であるとともに、働き方改革の延長線上の議論でもあると個人的には思っています。
健康障害の問題も大事な事ですが、日本での働き方(労働効率)にも踏み込まざるを得ないことになりそうです。

出典:どうなる「過労死ライン」 20年ぶりの基準見直し注目(2021年6月20日 朝日新聞デジタル)

関連リンク:脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について(平成13年12月12日付け基発第1063号厚生労働省労働基準局長通達)

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