職業柄、企業の人事労務の方のお話を聞くことが多いのですが、社員の採用難や定着難が課題だという話を非常によく耳にします。社員を採用しても３年以内に３割が離職する、といわれて久しく経ちます。この傾向はすでに平成期には顕在化しており、現在も変わっていないようです。では、何故社員は会社に定着せず、辞めていくのか？

その理由として断トツトップの理由が「人間関係」にあることが、大手就職サイトの調べで分かっています。つまり、仕事にやりがいが無い、仕事がつまらない、給料や安い、仕事がキツイなどの理由より、職場内での人間関係で辞めていくほうが割合が高いのです。「何をするか」より「誰とするか」、でミスマッチが起こると人は会社を辞めてしまうのです。しかし人事配置を全ての人にとって快適なものにすることは非常に困難であることも事実です、人間関係は数値化ができないうえ、組合せに際限がないためです。特に小さな会社では人事配置にも限界があり、ますます問題を難しくします。すぐに答えの出ない問題ですが、課題解決に向けて私もじっくり考えてみようと思います。