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リタイアできない日本、もはや老後は無い?

敬老の日に、2015年の国勢調査をもとにした人口推計が発表され、日本の65歳以上の人口が3640万人、率にして29.1%(高齢化率)に達したことがわかった。超高齢化社会に突入しつつある日本、29.1%という高齢化率は世界最高で、それも2位以下を引き離してのブッチギリだそうだ。

先日、もうじき60歳になる、とある経営者さんとの会話で老後の年金の話になった時のこと、「在職老齢年金」制度について次のようにおっしゃった。
65歳過ぎて仕事していた場合、一生懸命働いて税金も納めている、厚生年金保険料も納めている、なのに年金受給権を得ても全く年金を受給することができない「在職老齢年金」制度の理不尽さには納得ができない。強制的に保険料だけ徴収されて、保険給付(年金受給)の条件に収入制限があるのはおかしい。
更に続けてこうおっしゃった。政府は定年延長などを推し進めて65歳を過ぎても働けというけれど、働けば働くほど年金は出なくなる上に保険料は徴収される。今の若い世代に、きちんと年金には加入するように勧めることなんてできないし、実際、若い世代では年金制度に不信感を持ち年金に加入しない者も増えている。

個人レベルで考えると同感の話ばかりで、かといって財政問題や人口問題など、解決が難しい現実を踏まえると妙案が浮かばない。新聞記事によると、65歳以上で就労している方の比率が初めて25%を超えたらしい。政府の進める高齢者の就労機会増は着々と進んでいることの証だと思う。おそらく、遠からず年金支給開始年齢の引き上げも議論されるだろう。

リタイアできない日本、老後は年金でのんびり暮らす、なんて日は過去のものになりつつあるのでしょうか?

出典:高齢者4人に1人が労働者 総務省推計、65歳以上人口が29%超に(朝日新聞デジタル2021年9月19日)

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